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ワーキングメモリーをフル活用して英語スピーキング力アップ


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<情報提供> Dr. K. Kinoshita(木下和好): YouCanListen 開発者・同時通訳者・元NHK TV・ラジオ 英語教授

<ワーキングメモリーとは>
人は物を見たり聞いたりするだけでは、その体験は後の思考や行動に何の影響も与えない。脳の中で複数のデータを関連付けながら考え又行動しなければ、何も能動的記憶として残らず、その後の全ての言動が白紙状態から始まることになる。これでは人間が人間として生きて行くことが出来ない。

人の脳は複数の異なるデータを同時に短期的メモリーとして留めることが出来きるが、ワーキンメモリーの働きでこれらの異なるデータが関連付けられると、1回の体験だけで、あるいは複数回の同じ体験の繰り返しにより、長期的な意味ある記憶として保存されて行く。一方、脳に臨時に保存されたデータであっても、ワーキンメモリーの機能が発揮されない場合、他のデータとの関連付けがないまま記憶から消え去り、何の学習成果も残らない。

ことばを覚えるプロセスも同じで、ワーキングメモリーの働きなしでことばを習得することは出来ない。

学習に必要なワーキンメモリーの機能

workingmemory

話された言葉はそのままでは時間の経過と共に消え去ってしまうので、その内容を理解するには一度その内容を単語や文として保持する必要がある。又言語化できない様々な情報は、視覚イメージ(映像)として頭の中で思い浮かべ、一次的に保持、操作する必要がある。その作業をするのがワーキンメモリーで、ことばを成立させるために必要なデータを統合させ、長期的な記憶として保存する役割を果たす。

<ワーキングメモリーが働く場合と働かない場合>

脳に入って来る新しいデータとその他の要素が ワーキングメモリーの機能により関連付けられることにより、そのデータは能動的記憶として保存されて行くので、その後の言動は発展的で意味あるものとなる。それゆえワーキングメモリーが働く場合と働かない場合では、大きな違いが結果として残る。

 

一番わかり易い例は、車の運転手と助手席に座っている人の違いだ。運転手はどこか知らない場所に行く時、走っている場所の情報と運転という行動を関連付けながら運転する。すなわちワーキングメモリーが機能している状態で運転する。「どの信号で右折したか?」「その交差点の角にはどういう建物があったか?」というように、目印となる場所の情報と運転動作を結び付けながら運転するので、比較的簡単に道順が記憶に残り、次に同じ場所に行く時は、地図への依存度が低くなるか、あるは地図を全く見なくても目的地に到着出来るようになる。

一方助手席に座っている人は、運転手と同じ風景を見ていても、景色と運転動作の関連付けの必要がないので、運転に関してはワーキングメモリーがほとんど働かない。たとえ同じ道を何度走ったとしても必要な情報が記憶に残らないので、道順を覚えないままの状態が続き、いざ自分が運転するとなると地図に頼らざると得ない。

Two teenage girls (12-16) driving in car, one girl with mobile phone

このように、運転手と助手席に座っている人では、ワーキングメモリーの働く度合が全く異なることが明白だが、全ての言動において、同じような違いが生じ得る。その違いに気付かないと、物事を習得しないまま時間だけが流れる可能性がある。英語学習においても同じことが言える。

<YouCanListen とワーキングメモリー>

英語を学ぶ場合、英語の音声だけが洪水のごとく耳から入って来ても、あるいはネイティブが話す模範英語を真似して言うだけでは、なかなか英語が自分のものにならない。なぜならそのような学び方では、ワーキングメモリーが十分働いておらず、複数の要素の関連付けが行われないため、英語を話すために必要なデータが、脳に保存されにくい。右の耳から入ったものが左の耳から抜けて行くような状態が続く危険性がある。

ただ聞くだけではワーキングメモリーが働かない

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ただ真似して言うだけではワーキングメモリーが働かない

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英語を学ぶ時に関連付けられなければならないデータ(要素)とは、脳に思い浮かぶ「イメージ(言いたい内容)」と、そのイメージの思考パターンに対応する「音の並び(英文)」である。これら2つの要素は別の言い方をすれば「言い方」と「意味」となる。世界中のどの言語であっても、「言い方が違えば意味が違う」「意味が違えば言い方が違う」という原則で成り立っている。そして「言い方」と「意味」を関連付ける機能がワーキングメモリーである。これら2つの要素が関連付けられ結合するためには、それらが同時に脳内に存在しなければならない。それゆえに「ただ聞くだけ」あるいは「ただ真似して言うだけ」ではワーキングメモリーがその機能を十分発揮できず、英語の習得に時間がかかってしまう。最悪のケースは、何年学んでも進歩ゼロということもあり得る。

一方「言い方」と「意味」が同時に脳内に存在し、ワーキングメモリーがそれらを関連付け、結合させて行くタイプの学びを続けると、それらが使える英語として長期的に脳に蓄積されて行き、やがて自由に英語を話すことが出来るようになる。

YouCanListen の場合、次のような学習プロセスでワーキングメモリーがフル活動するので、英語が身に付き、日本語を話しているかのように英語を話すことが可能になる。

<YouCanListen の学習プロセス>

1.イメージ(言いたい内容)が、日本語文字を媒体として学習者の脳に注入される。

2.注入されたイメージをその思考パターンに対応する音の並び(音声化前の脳内での英文)と結びつける練習をする。

3.次の瞬間、音の並びに変換されたオリジナル英文を、運動神経パルスに変換し、音声化を可能にする練習をする。

4.運動神経パルスを受けた横隔膜・声帯・舌・唇・下顎が、適正に動き、正しい空気振動(音声波形)になるように練習をする。

以上のプロセスはワーキングメモリーの機能により効果的に進み、やがて思ったこといつでも瞬時に英語で言えるようになる。

[ Incoming Image ]

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日本語文字を媒体としてイメージが与えられる

イメージをその思考パターンに従って即座に音の並び(英文)に変換する練習をする。(ワーキングメモリーの機能)

音の並びを運動神経パルスに変換する練習をする。

(ワーキングメモリーの機能)

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運動神経パルスに従い横隔膜・声帯・舌・唇・下顎etc を動かし、空気振動(音声波形)を作る練習をする。

 

 

(ワーキングメモリーの機能)

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