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英語脳・英語耳ではなくスピーキング脳の活性化が最重要課題


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<情報提供 > Dr. K. Kinoshita(木下和好): YouCanListen 開発者・同時通訳者・元NHK TV・ラジオ 英語教授
<英語脳・英語耳とか日本語脳・日本語耳は存在するのか?>

「英語脳・英語耳」とか「日本語脳・日本語耳」ということばが良く使われるが、正確な英語を話すためにスピーキング練習をするにあたり、このような形で脳を区分していると、学習法を誤らせる危険性がある。たとえばアメリカ人が英語を話す時は英語脳を使い、日本人が日本語を話す時は日本語脳を使うことはない。もし言語ごとに使う脳が異なるとしたら、バイリンガルな人は脳が2つ、トライリンガルの人は脳が3つ、マルチリンガルの人は複数の脳を使い分けていることになる。それどころか世界には何千という言語があり、方言も加えれば何万種類ものことばがあり、しかも誰でもどの言語でもどの方言でも習得可能なので、人が誕生したその時から脳内に何万もの担当脳が存在しなければならなくなる。これはあり得ない話である。

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実はことばを司る脳は大きく分けて2つある。でも「英語脳・英語耳」と「日本語脳・日本語耳」ではない。ひとつは「スピーキング脳(Broca’s Area)」であり、もうひとつは「リスニング脳(Werniche’s Area)」である。人が誰かと話す時、「スピーキング脳」と「リスニング脳」という2つの異なる機能が同時に使われることになる。それにより意思疎通が可能になる。交通事故で「リスニング脳」にダメージを受けると、自ら話すことはできるのに、人の話すことばが理解できなくなる。一方「スピーキング脳」が傷つくと、人の話すことばは理解できるのに、自らことばを発することが出来なくなる。事故に会った人が複数言語を話す人であれば、全ての言語において同じことが起こる。

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「英語脳・英語耳」「日本語脳・日本語耳」という概念に支配されると、「スピーキング脳」と「リスニング脳」の区別がつかなくなり、英会話を学ぶ時に大きな落とし穴に落ちてしまう危険性がある。

<スピーキング脳とリスニング脳の役割>

日本語、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語といった言語は、パソコン機能に例えると、文字タイプを意味する fonts に似ている。パソコンに色々なfont を解読するソフトが入っていれば、どんなタイプの文字で書かれた単語や文章でも画面に正しく表示することが出来る。でもFont 読解ソフトが不足していると、画面上で文字化けを起してしまう。ことばの場合、各言語を読解し、分析し又組み立てる役割を果たすのが「スピーキング脳」と「リスニング脳」ということになる。どんな言語であれ、「スピーキング脳」が機能した時に話すことが出来、「リスニング脳」が働いた時、聞こえて来る音声の意味を把握することが可能になる。

又「スピーキング脳」と「リスニング脳」は異なる脳であることを理解しておく必要がある。ことばの習得環境や学び方によっては、「リスニング脳」だけが活性化され、「スピーキング脳」がほとんど機能しない現象が起り得る。世界には、ある言語に関して、聞く能力は100%なのに対し、話す能力が0%という人が数え切らないほど存在する。彼らはその言語に関して、例外なく「リスニング脳」の活性化だけを体験している。英語を聞き流すだけで突然話せるようになることなどあり得ない。聞くだけでは「スピーキング脳」の活性化は起こらないからだ。

 <スピーキング脳を活性化させる方法>

「スピーキング脳(Broca’s Area)」の役割は、Creative Area で思い浮かべるイメージ(言いたい内容)を、その思考パターンに従って特定の音声の並び(単語や文章の原型)に変換し、次の瞬間、それを運動神経パルスに変換し、横隔膜・声帯・舌・唇・下顎に伝えるというものである。そして横隔膜・声帯・舌・唇・下顎が運動神経パルスに従って動く時、音声としてのことば(空気振動)が完成する。

なので、「スピーキング脳」の活性化練習も同じプロセスをたどらなければならない。Creative Area で思い浮かべるイメージ(言いたい内容)を、その思考パターンに従って、特定の音声の並び(単語や文章の原型)に変換する練習をし、又それを運動神経パルスに変換し、パルスを受けた横隔膜・声帯・舌・唇・下顎が信号通りに動き、正しい音声になるように練習をするという手順である。

ただし、スピーキングの練習をする場合、自らCreative Area で新しいイメージを次々に思い浮かべることは難しいので、必然的に絵や文字を通して外部から提供される形になる。

 

【スピーキング脳活性化の手順】

イメージと発想パターンの提供

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発想パターンを音声の並びに変換し即運動神経パルスに変換する練習

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横隔膜・声帯・舌・唇・下顎を動かして空気振動(音声波形)にする練習

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YouCanListen によるスピーキング脳の活性化>

YouCanListenは「スピーキング脳」を活性化するために、すなわちイメージ(言いたい内容)をその思考パターンに従って、特定の音声の並びに変換する能力を高めるために開発されたが、一番の特徴は「代入法」である。この代入法という斬新なメソードにより、難しく複雑と思われがちな英文でも、いとも簡単にしかも瞬時に作り出し、音声化することができるようになる。

「スピーキング脳」を活性化させるための「代入法」は英語の3大ルールにより可能となる。

 <ルール1> 全ての英文は3大要素で成り立っている

全ての英文は「名詞」「動詞」「副詞」の3大要素で成り立っている。

名詞

「名詞」は、その直後に「は・が・を・の・に」などを付けることのできる単語や単語のかたまりのこと。

例:

a book        (は・が・を・の・に…)

a thick book     厚い本(は・が・を・の・に…)

the book I wrote  私が書いた本(は・が・を・の・に…)

 動詞

「動詞」は、「~する・~です」などを意味する単語や単語のかたまりのこと。

例:

I speak English.  私は英語を話します

She is pretty.      彼女はきれいです

He will come.      彼は来るでしょう

副詞

「副詞」は動詞に説明を加える単語あるは単語のかたまりのことで、通常は動詞とセットで使われる。

例:

I saw him yesterday.       私は昨日彼を見かけました。

All of a sudden, they disappeared. 彼らは突然姿を消しました。

Please come if you have time.   時間があれば来てください。

<ルール2> 全ての英文は「名詞化」あるいは「副詞化」することができる

英文の「名詞化」と「副詞化」はスピーキング能力を身に着けるための最重要ポイントで、それが魔法の杖となり、ありとあらゆる英文を瞬時に作り出すことが出来るようになる。

名詞化: 35種類

全ての英文(短くても長くても)は「名詞化」させることが出来、「名詞化表現」はひとつの名詞として扱うことが出来る。

 例: 

My grandfather built the house.

(祖父がその家を建てました。)

the house my grandfather built

祖父が建てた家

 

副詞化: 13種類

全ての英文(短くても長くても)は「副詞化」させることが出来、「副詞化表現」はひとつの副詞として扱うことが出来る。

例:

They pay the fee.

(彼らは料金を払います。)

 

unless they pay the fee

彼らが料金を払わない限り

 <ルール3>「名詞化」「副詞化」は、他の英文の「名詞」又は「副詞」と入れ替え可能

全ての英文は「名詞化」又は「副詞化」することができ、それらの「名詞化」又は「副詞化」された表現は、他の英文の「名詞」あるいは「副詞」の部分に代入することが出る。

「名詞化」の代入例

例1:

 This is a national treasure.

(これは国宝です。)

 

 This is the house my grandfather built.

(これは祖父が建てた家です。)

 例2:

 This  is a national treasure.

これは国宝です。)

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The house my grandfather built is a national treasure.

祖父が建てた家は国宝です。)

 「副詞化」の代入例

They can’t get in now.

(彼らは入れません。)

They can’t get in unless they pay the fee.

(彼らは料金を払わない限り入れません。)