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スピーキング力が身に付くと、他の能力もつられるようにアップする

 


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<情報提供> Dr. K. Kinoshita(木下和好): YouCanListen 開発者・同時通訳者・元NHK TV・ラジオ 英語教授

<4つの能力>

世界のどの言語であっても、ことばの能力には4つの分野がある。リーディング、ライティング、リスニング(ヒアリング)そしてスピーキングである。でも学習方法を誤ると、4つの能力の習得度合に大きな差がついてしまう。でも賢い学び方をすると、同じ学習エネルギーで4つの能力全てがバランス良く身に付く可能性が高い。この賢い学び方は「大は小を兼ねる」学び方となる。

カートで示された4つ能力

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<こどもがことばを覚える順序>

人は生まれた後、まずリスニングとスピーキングの能力を身に付ける。英語が話されている環境に育てば、自然に無意識的にこの2つの能力が高まって行く。

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そして幼稚園以降は、リーディングとライティングの脳力を習得し始め、小学校高学年ころにはそのことばが母国語として脳内に定着する。

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<英語の効率的学びと非効率的学び>

人は9才までは、ことばを自然に又無意識的に習得して行くが、10才以降、特に13才以降は、外国語を自然に又無意識的に習得することが困難になり、意識的な学習が重要になって来る。その時に考えなければならないのは、4つの能力のうちどれを学ぶかである。実際、「大は小を兼ねる」学び方と、「小は大を兼ねない」学び方がある。皮肉なことに、どちらも同じ努力、同じエネルギーを必要としている。

<リーディング中心の学び>

今日本の学校では、ALT(ネイティブの語学講師)を使って、英語が使える子供を育てる方向に向いているが、まだまだ教科書の英語を読み、その意味を理解するという勉強が中心となっている。このリーディング中心の学びはとても大切で、大きな価値がある。学校の英語のテストも入試英語も英検もTOEICもそしてTOEFLも、その大半はリーディング力を試すテストだ。

でもリーディングは誰かが書いた英語を理解する能力で、自ら英文を書く必要がないので、ライティングの能力は身に付かない。又リーディングには音声が伴わないので、リスニング力も習得しない。ましてやスピーキング力とは無縁となる。リーディング中心の学びでは、ライティング・リスニング・スピーキングは置き去りにされる。

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著名な翻訳家(リーディングの達人)が、訳した本の著者が来日した時、得意のはずの言語では対談が出来ないので通訳を使うという話は、決して珍しくない。翻訳家の何%かは、言語能力が極端にリーディングに偏っていて、他の3つの能力に乏しい。なぜなら読んで日本語に訳すのが彼らの仕事だからである。

<ライティング中心の学び>

リーディングは誰かが書いた英文を理解する受動的能力だが、ライティングは自ら英作する必要があるので、能動的能力となる。だれでも英文を正しく書くことが出来るけれど、自分が書ける英文を読んだ時にはその意味が分からないということはあり得ない。すなわち書ける英語は読める英語となる。

でもライティングの場合も音声が伴わない。音声抜きの学習では、リスニングやスピーキングの能力が身に付くことはない。それでライティング中心の学びをした場合、リーディング能力は一緒に高まって行くが、リスニングやスピーキングは置き去りとなる。

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この実例として、ある秀才日本人の話がある。彼はハーバード大学・大学院を卒業したが、全ての論文をパスしていることからも、彼の英語力が非常に高いことがわかる。でも彼は英語を話すのが得意ではない。能力がライティングに偏っていたからだ。

<リスニング中心の学び>

日本人が英会話を学ぶ時、リスニング中心になる傾向がある。ネイティブの先生が会話をリードし、学生はほとんどの時間をその意味を理解するために費やす。意味が良くわからなかった時は、先生が別の表現を使ったり、もっと単純な英語に言い換えたりするが、その場合でも、先生がしゃべり、学生が聞くという役割分担になっていることが多い。

このような練習は、会話を学んでいるつもりでも、実はリスニング中心の学びになっている。リスニングはだれかが言った英語の意味を理解するという受動的な能力なので、自ら英文を作り出して音声化するという能動的なスピーキング力とは全くことなる。リスニング中心の学びでは、スピーキングとライティングが置き去りになってしまう。

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私がアメリカの会社に勤めていた時、チェコから亡命してきた化学者の息子が夏休みにアルバイトに来た。彼はアメリカで生まれ育ったので、英語が母国語だった。でも家では毎日両親がチェコ語で話すので、チェコ語は100%理解出来ると言った。それで私が「ではHow are you? をチェコ語で何て言いますか?」と尋ねた所、聞けば理解できるが、自分からは言うことが出来ないという返事が返って来た。彼はチェコ語に関してはリスニング力100%でスピーキング力が0%だった。

彼のような人は珍しくない。特に海外に住んでいる子供達は、現地のことばが母国語になり、両親の話すことばは聞くだけなので、理解出来ても上手に話すことが出来ない場合が多い。このことからも、聞き流すだけである日突然英語が話せるようになることなどあり得ないことがわかる。

<スピーキング中心の学び>

スピーキング力とは、自ら瞬時に英作し音声化する能動的能力なので、他の3つの能力をカバーする。なぜなら自分が言える英語を聞いた時には理解できないということはあり得ないし、言える英語を書くことが出来ず、読むことも出来ないこともあり得ない(識字力が備わっている場合)。それで、スピーキング力中心の学びをし、その能力を高めて行くと、それに伴いリーディング力・ライティング力・リスニング力も伸びて行く。

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YouCanListen はスピーキングに特化した学習システムだが、まじめに学ぶとリーディング力・ライティング力・リスニング力もアップするので、TOEIC、英検、入試英語の点数がおもしろいように上がって行くという報告が、多く寄せられている。

スピーキング力学習は英語万能薬なので、「大は小を兼ねる」ことになる。