よくわかる瞬間英作文・シャドーイング・クイックレスポンス

反応時間にフォーカスした体育会系基礎訓練(レベル:初級〜上級)

瞬間英作文とは、簡単な日本文を瞬時に英語にする訓練を繰り替えし、英語の発声能力を養うために生み出されたスピーキング習得方法です。英語の読み書きはある程度できるのに、英語が喋れない、そんな人のためのトレーニング方法として、主に書籍教材として販売されています。教材には模範解答音声を収録したCDが付録でついてくるので、PCやCDプレーヤーに挿入して音声をじっくり聞くことができます。

瞬間英作文の学習法

英語にはLとRの発音を区別するなど、日本語には無い発音が多く含まれています。英語を喋る能力を高めるためには普段は使っていない口の筋肉を慣らせていくことが重要です。瞬間英作文は、その能力を養うために反応時間を重視した実践訓練を行います。

例えば、「デビーは看護婦です」という文章をみて、瞬時に英語でこれを発声する訓練を繰り返します。答えはDebbie is a nurseです。簡単ですね。但し、瞬間英作文で大切なのは翻訳できたかではなく、発声できたかという点になるので、文章は呆れるほど簡単でも喋るのは意外と難しいと感じることもあるでしょう。

瞬間英作文は、日本文をみてから瞬時に英語に変換する訓練を繰り返すので、スピード感を養うことができるだけでなく、日本の英語教育で圧倒的に不足している「喋る訓練」の回数を増やすことができます。

「わかる」を「話せる」にする

中学・高校・大学受験で英文法の基礎はある程度できた、でも英語を話すことができない。瞬間英作文はこの状況を打破するために生み出されたトレーニング方法の一つです。簡単な日本文を瞬時に英語にする(考える暇を自分に与えない)訓練を繰り返し、英語の瞬発力をつけることを目的としています。

試しに次の日本文を瞬時に英語に変換してみてください。内容は特に難しいものではありません。

内容が最も大切です。
あなたの人生でやらなければならない一番大切なことは何ですか?
このビジネスでは価格が最も重要ですか?

時間制限がなければ、英語に変換できる人も多くいるはずですが、日本語を瞬時に英語に変換し、更にそれを音声化して発声するとなると成功者の数が激減します。その理由は能力や記憶力の問題ではありません。瞬間的に日本語を英語に変換して発声する訓練が不足しているだけなのです。

では、実際に瞬間英作文の書籍を購入するとどのような形で訓練を進めるのでしょうか?一般的にはページの左側に日本文があり、右側にその日本文を英語にしたものがあります。学習者は左側の日本語をみてから瞬時に英語に変換し、右のページで正解を確認する。「それは単なる配置の工夫ではないのか?」という批判も聞こえてきますが、問題が提示され、自分で瞬時に答えを出し、模範解答と照らし合わせることができるという意味では「配置の勝利」とも言える訓練法であると言えます。

瞬間英作文書籍の配置例

◆最上級・most

①内容が最も大切です。(#1123) ①The content is the most important.
②あの最も高価な絵は売り物ですか?(#2031) ②Is that most expensive picture for sale?
③あなたの人生でやらなければならない一番大切なことは何ですか?(#2503) ③What is the most important thing to do in your life ?
④これらの経験は最もつらかったことかも知れません。(#3015) These experiences may have been the most painful.
⑤このビジネスでは価格が最も重要ですか?(#3079) ⑤Is the price the most critical in this business?

(実際は日本語と英語が二つのページに別れています。)
※例文はYouCanListenで使われているものです。

YouCanListenと瞬間英作文

YouCanListenはオンライン学習画面内に例文を2,496用意している上、模範解答英文と音声を瞬時に確認することができます。どのCDの音声がどの例文と紐づいているのか探す必要もありませんし、全ての学習をブラウザ(閲覧ソフト)で行うことができるので、テキスト本を持ち運ぶ必要もありません。学習にはインターネット接続が必須ですが、様々な端末(PC・スマホ・タブレット)から学習進捗状況を更新することができ、日本国内のみならず、海外からでも瞬間英作文にチャレンジすることができます。

Level 1の簡単な文章に慣れたら、模範解答の発音やイントネーションを繰り返し真似して喋る口の筋肉を英語に対応させる筋力トレーニングができます。また、書籍で学習をしていると、文章を見てから発声するまで時間制限がありませんが、オンラインで学習するYouCanListenの場合はカウントダウンタイマーが作動している間に発声しなければならないので適度な緊張感を保ちながら学習をすることができます。



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影のごとく後を追う(レベル:中級〜上級)

シャドーイングとは、文章の出だしを聞いてからすぐ影 (shadow) のように後から追いかけて同じ内容を発声する練習方法です。全文を聞き終える前に追いかけて喋るので、日本で主流だったRepeat after me方式より少し難易度が高い練習法です。もともと、同時通訳者になるために基礎訓練のひとつでしたが、日常会話にも応用できるということで英会話学習としても広まりました。

シャドーイング学習方法

例文を聞きながら、追いかけるように文章を言葉で再現するシャドーイングも瞬間英作文と同じように発声することを前提にした学習方法です。仕組みも簡単。「カエルの歌」の連唱と同じ仕組みです。Getting up early is not so importantという文章があれば、Getting up earlyという出だしを聞いたら追いかけるようにGetting up early…と文章を発声します。最初は英文と音声を利用しながら練習し、慣れてきたら英文を目で追わずに耳だけでシャドーイングをすることもできます。

欧米では1950年代にSpeech Shadowing(スピーチ・シャドーイング)と呼ばれる研究に導入されました。
Speech Shadowingでは、左右の耳で異なる文章が音読され、研究員が「右耳で聞こえる文章をシャドーイングしてください」という指示をだし、聞き取り・記憶・音声再現及び集中力を研究していました。現在日本で行われているシャドーイングとは少し手法と目的が異なります。

YouCanListenとシャドーイング

YouCanListenをシャドーイング訓練として活用するには、表示された英文を見ながら、模範音声をクリックし、音声が聞こえたらすぐに英文を音読します。このとき、ただ音読するのではなく、聞こえてくる模範解答の発音やイントネーションにも耳を傾け、自分の声で再現できているか確認しながら訓練することが大切です。

また、同じ例文を男性の声、女性の声で聞くことができるので、微妙なイントネーションや間の取り方を確認することもできるので、同じ文章でも「こういう間の取り方もあるのか」と新しい発見があるかもしれません。

英語を英語で考えることができるようになるには、まず英語の意味と音声を一致させられることが必須条件なので、YouCanListenはシャドーイングとは異なり、最初に日本語が提供されます。



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専門性が高い通訳者御用達メソッド(レベル:上級)

クイックレスポンスとは、その名の通り「速い反応」を目的とした英語のスピーキング訓練で主に通訳のための訓練として用いられてきました。瞬間英作文に似ている部分もありますが、クイックレスポンスは自分が必要とする分野の英語・日本語を徹底的に即訳する訓練を繰り返し、英語を英語で考えられるようになる前段階としても活用されています。

例えば、ある通訳者がIT分野の通訳を依頼されたとしましょう。その通訳者は、IT分野に精通している場合でも、そうでなくても、最新の業界動向や新技術の内容、専門用語をインプットしておく必要があります。瞬間英作文では日本語が既に用意されているので、それを英語でアウトプットすればよいのですが、クイックレスポンスは、自分が必要な英語・日本語をリストアップし、すばやく反応できるまで何度も練習を繰り返すので、より専門性が高い訓練方法だと言えます。

クイックレスポンスの学習法

クイックレスポンスでは、「この日本語にはこの英語を使う」「この英語にはこの日本語を使う」ということを予め決めておき、その単語や表現がスラっと瞬時に出てくるまで徹底的に訓練を重ねます。プロの通訳者であれば、同じ単語でもいくつかのパターンを用意しておくのも決して珍しくありません。ただの単語帳とは異なり、単語の発音やイントネーションにまで気を配り、それを瞬時に正確に再現することを目指しています。

クイックレスポンスの役割

クイックレスポンスは事前に「こうきたら、こう返す」というシミュレーションを行う訓練であり、想定できる範囲内で万全の準備をするという意味ではスポーツ選手が、対戦相手の動きやパターンを研究して、「こうきたら、こう返す」というシュミレーションを繰り返すのと同じです。瞬間英作文に慣れてきたら、より専門性が高いクイックレスポンス訓練にシフトするか、同時進行させるのが効果的です。語彙や表現力が不足している英語初歩レベルでいきなりクイックレスポンスのみやるのは必ずしもスピーキング上達につながりません。

YouCanListenとクイックレスポンス

クイックレスポンスは瞬間英作文とは異なり「言えない」単語や文章を繰り返し訓練しますが、YouCanListenでも英語で「言えた」か「言えなかった」を自己判断し、それぞれの結果が記録されます。学習者はクイックレスポンスを身につけるため、「言えなかった」例文を再挑戦することができます。

YouCanListenは幅広い日常会話に適応してもらうために、特定のシチュエーションや分野に焦点を絞っていません。英語がうまく喋れないというレベルから、クイックレスポンスに移るための基本を感覚的に身につける基礎トレーニングを行うことができます。基礎トレーニングと言っても、全てが簡単な例文ではありません。Level 4ではかなり言いづらい表現が用意されています。この言いづらい英文を瞬時に模範解答と同じスピード、発音、イントネーションで再現する訓練を重ねることで、英語を喋るための土台をしっかり築き、様々な場面に対応することができるように訓練することができます。



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